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魂の叫び--11歳の殺人者メアリー・ベルの告白
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    1999年初版、ジッタ・セレニー著、清流出版、定価2625円
    608ページの分厚い本を一気に読んでしまった。幼児期に受けた親からの虐待が、どのようにその子をゆがめていくかが、事実を元に切々と語られている。
    1968年のイギリスで、二人の男児が殺された。犯人としてつかまったのは、11歳のメアリーと13歳の少女。そのことは、1972年に、本になって出版されている。「マリー・ベル事件 11歳の殺人犯」1978年初版が日本でも翻訳され、版を重ねている。
    前掲の同じ著者が、事件から30年たった時、メアリーは、なぜそういうことになったのか、幼児を2人も「死に至らしめた」のか(「殺した」のではない、とある精神科医がいったという、「死に至らしめた」のだと)を、メアリーに語らせている。それは、メアリーのためでもあるし、子どもの犯罪への対処の仕方への警告でもある。

    14歳以下の少年犯罪は日本でも、珍しいことではなくなっている。子どもの犯罪がなぜ起こるのか、大人の犯罪とはどう違うのか。子どもは、言葉にならないやり方で、「叫び」をあげ、救いを求めているのに、それを聞く耳を持たない大人たち、大人のやり方で子どもを決め付けてしまう司法関係者やマスコミ関係者には、特に読んで欲しい。
    | 子ども・不登校・引きこもり・虐待 | 12:36 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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