子どもの世話にならずに死ぬ方法
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    俵萌子著、2005年4版、中央公論新社、定価1785円、程度B、売価1000円【送料・振込み料込み】
    人は皆、老いる。しかし、元気なうちはなかなか実感が湧かない。自分の親の介護が差し迫ってくると次は自分だということを受け入れざるを得なくなる。
    我が家もご他聞にもれず、老いたる両親のことが目前にぶら下がっている。弟が、定年後、故郷に一時帰郷をしている。彼の年代の親たちは、長男に期待を掛け、蝶よ花よと育てたのだから、長男が、面倒を見るのは、ま、当然の成り行きといえばいえるだろうが・・・。
    でも、我々の子どもたちが、我々のために自分の身を犠牲にするとは、思えない。子どもの世話にならずに、どうやったら死ねるのか。ボケる前に準備しなくてはいけないのだが、まずは、何をすればよいのか。

    作者の述べていることが、身に沁みた。
    「ぽっくり寺」が繁盛するはずですねぇ。
    | 加齢・介護・医学・福祉 | 16:32 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
    七百年の薔薇 上下 単行本
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      ルイス・ガネット著/山田順子訳、1995年初版、早川書房、定価各2000円、程度B、売価上下で2000円【送料・振込み料込み】
      摩訶不思議な物語であった。ただ結末はどうなるのかという一心で読み進めた。推理小説を読み出すとすぐに結末を読みたくなる悪い癖が私にはあり、そうすると全部を読み通さなくてもよくなり、本を買って損をした気分になっていたのだが、この本は、面白かった。考えつかない展開、不老不死、何百年も生きることの苦悩などなど・・・。
      | 小説・エッセイ | 14:20 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
      ギャンブル依存とたたかう
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        帚木蓬生著、2004年初版、新潮選書、定価1000円、程度B、売価900円【送料・振込み料込み】
        精神科医で作家でもある著者の作品。
        「依存」というからには、生育歴も問題にするのかと思って読んだが、その人の今のあり方や社会の問題を取り上げてあり、内面に入り込まずとも読めるものになっている。
        | 心理学・カウンセリング・嗜癖・性・DV・ストーカー・トラウマ・記憶 | 14:10 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
        隔絶された少女の記録
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          ラス・ライマー著/片山陽子訳、1995年初版、晶文社、定価2500円、程度B、売価1250円【送料・振込み料込み】
          社会と一切かかわりの無いところで生きていくと、どのように育つか、ということを実験したみたいな話である。
          これまでも、「狼に育てられた子」や「野生児」など、人間社会と隔絶されたところで育った子どもの成育記録は、世界にままあるが、この本は、親によって一部屋にとどめ置かれ、声を発することも許されなかった中で13年間育てられた女性のその後の記録を、一ジャーナリストが丹念に追った記録。
          戦慄の走るような話ではある。
          | 小説・エッセイ | 17:42 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
          朗読者
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            ベルンハルト・シュリンク著/松永美穂訳、2001年22刷、新潮クレスト・ブックス、定価1890円、程度B、売価700円【送料・振込み料込み】
            この「新潮クレスト・ブックス」シリーズは海外のベストセラーをソフト・カバーで出版されており、どの本も面白い。なかでも、この朗読者は抜きん出て面白いと思う。
            15歳の少年と、36歳の女性との愛!そこに、ナチスドイツの戦争犯罪とが絡んでいく。国家の犯罪が、一個人の責任へと、問題が降りていく時、どうやればそこから逃れられるのか。
            | 小説・エッセイ | 17:17 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
            生きながら火に焼かれて
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              スアド著  松本百合子訳  ソニー・マガジン  定価1680円 程度=帯無、程度A 売価800円

              妻も娘も、その家の男性家長(父)の支配下に完全に従わされる。人権はおろか、人格も、自由時間も、自由な発想も持ってはいけない社会。結婚前に男性と目さえあわせてはいけない、性交渉などとんでもないところで、スアドは結婚前に妊娠してしまった。相手は、結婚を父に申し込んできた男性だったから、結婚できるものと思い、要求に応じないと捨てられるとも思い、応じた結果、妊娠した。
              そして、一家の恥だとして、頭から油をかけられ、火をつけられて、殺されそうになった。それを「名誉の殺人」といって、誰もどうにも出来ないのだという。家族から逃げる為に、刑務所から出て行かない娘もいるという。今も年に6千人もの女性が、「名誉の殺人」にあっているという。
              | 小説・エッセイ | 21:18 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
              こんな夜更けにバナナかよ--筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち
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                渡辺一史著、北海道新聞社、2003年5刷、定価1890円、程度A、売価1000円

                大宅壮一ノンフィクション賞と講談社ノンフィクション賞のダブル受賞の本。副題の通り、強力な自我を主張する鹿野さんとボランティアたちとの丁々発止。何故けんかまでしながら、ボランティアか。重度身体障害者の自立とは何か。生きていくってなんなのか。ボランティアをやったがために、医療や福祉の方へ進路の変更をしていくのは、何故なのか。
                著者もボランティアのローテーションに組み込まれていきながら、2年半の期間をかけて、まとめていってあり、461ページの厚い本だが、飽きずに読み進める。
                | 小説・エッセイ | 01:55 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
                魂の叫び--11歳の殺人者メアリー・ベルの告白
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                  1999年初版、ジッタ・セレニー著、清流出版、定価2625円
                  608ページの分厚い本を一気に読んでしまった。幼児期に受けた親からの虐待が、どのようにその子をゆがめていくかが、事実を元に切々と語られている。
                  1968年のイギリスで、二人の男児が殺された。犯人としてつかまったのは、11歳のメアリーと13歳の少女。そのことは、1972年に、本になって出版されている。「マリー・ベル事件 11歳の殺人犯」1978年初版が日本でも翻訳され、版を重ねている。
                  前掲の同じ著者が、事件から30年たった時、メアリーは、なぜそういうことになったのか、幼児を2人も「死に至らしめた」のか(「殺した」のではない、とある精神科医がいったという、「死に至らしめた」のだと)を、メアリーに語らせている。それは、メアリーのためでもあるし、子どもの犯罪への対処の仕方への警告でもある。

                  14歳以下の少年犯罪は日本でも、珍しいことではなくなっている。子どもの犯罪がなぜ起こるのか、大人の犯罪とはどう違うのか。子どもは、言葉にならないやり方で、「叫び」をあげ、救いを求めているのに、それを聞く耳を持たない大人たち、大人のやり方で子どもを決め付けてしまう司法関係者やマスコミ関係者には、特に読んで欲しい。
                  | 子ども・不登校・引きこもり・虐待 | 12:36 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
                  見えない暗闇
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                    山田太一  1995年初版  朝日新聞社  定価1500円  売価800円  程度A帯無
                    ●ゴミみたいな奴らで、世間ではいなきゃいいと思われている、そういう人たちに優しい視線を投げかける作家だなぁ、というのが、山田太一への私の印象です。それは、決して不愉快な感覚ではなくて、むしろほっとする感覚ではあります。この「見えない暗闇」も、そういう一人の男性の死をめぐって、見えないけど、見える何かをちりばめて進行をしていく。人の死に関わったことが嫌なのではなくて、そのことを世間に知られるのが、怖いという・・・。
                    | 小説・エッセイ | 23:25 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
                    ウェブがわかる本
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                      大向一輝著 2007年4月初版  岩波ジュニア新書  定価987円  売価700円  程度A帯無
                      ●ジュニア向けに易しく書いてあるが、内容は読み応えのあるものに仕上がっている、というより、知らないことだらけのインターネットのことを噛み砕いて書いてあり、わかったことがいっぱいある。
                      ネット社会の歴史から、気をつけなければいけないことまで、ネット全般に関しての、入門書として、大人にとっても最適ではなかろうか。
                      | 小説・エッセイ | 16:55 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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